人生の門出を祝う三々九度とは
2015/01/06
人生の門出を祝う三々九度とは
三々九度は、室町時代から
出陣や帰陣、婚礼、宴席で行われた三献の儀に由来しています。
打鮑、勝栗、昆布の三品を酒の肴にし、
三度ずつ飲み干すもので、重要な儀式とされました。
特に出陣中では、三献目の杯の後に、地面に打ち付けて割り、
大将が鬨の声を上げて、自軍の陣の士気を高める役割がありました。
現在では、神前式の結婚式の最中に、
新郎と新婦がお神酒を飲み交わして、
結婚を誓い合い、祝詞の奏上後に行われます。
三杯ずつ三度杯を交わすので、三三九度と呼ばれています。
まず、新郎が小杯を両手で取り、酒を注いでもらい、
一口目と二口目は口を付けるだけで、三口目は飲み干します。
その後、新婦も同様の手順で行います。
次に、中杯を新婦が両手で取り、
同様に、三度に分け、三口目で飲み干し、
新郎も同様の手順で行います。
最後は大杯を新郎が両手で取り、同様に三口目で飲み干し、
新婦も同じように行います。
新郎と新婦が何度も杯を交わすことで、
固い縁を結び合うという意味が込められています。
回数については、三は縁起の良い数字と言われています。
その数を三回繰り返すことにより、
さらにめでたい数の九とすることで、
人生の門出や成功を祈ったようです。