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和の伝統色ー緑系ー

2015/05/30

和の伝統色ー緑系ー

日本の長い歴史の中でつけられた和の伝統色は、
美しく趣のある名前が数多くあります。

日本に古来から伝わる伝統色と伝統的な呼び名には、
それぞれに歴史や名前の由来があります。

どの名前も日本人の自然をめでる美の心が生み出したものであり、
どれも日本文化の繊細な麗しさが
色濃く表れる魅力あふれるものばかりです。

和の伝統食の中でも緑系の色の中には、
夏の着物などに使われた女郎花は秋の七草のひとつで
思い出草とも言われ、万葉集以来多くの歌に詠まれています。

萌え出る葱の芽のような萌葱は、
青みがかった色を萌木、黄みがかった色を萌黄とも書きます。

国家「君が代」にも登場する苔のような深く渋い黄緑色が苔色です。

由緒ある色名ですが、
現代ではモスグリーンという名称の方がわかりやすいかもしれません。

熱帯多雨林の木を指す沈香茶というのは灰色がかった青緑色のことで、
沈香はインドのアッサム地方やミャンマー、ベトナム、ボルネオなどの
熱帯雨林さんの香木伽羅を指します。