海幸彦・山幸彦の段について
2017/01/09
海幸彦・山幸彦の段について
「問86」
海幸彦・山幸彦の段です。二人は互いの獲物をとる道具を交換して猟・漁に出るのですが、山幸彦は兄の大事な釣針を失くしてしまいます。
釣針を探してあるところに行った山幸彦は、豊玉毘売と結婚します。
山幸彦はどこに行ったのでしょうか。
1.天之水分神の宮殿
2.大山津見神の宮殿
3.野椎神の宮殿
4.綿津見神の宮殿
「正解 4」
〜解説〜
海神のところです。
天之水分神は分水嶺の神、大山津見神は山の神、野椎神は野の神です。
海幸彦・山幸彦は、天孫・邇邇芸名と山神・大山津見神の娘である木花之佐久夜毘売との間に生まれた子供たちです。
釣針を探して海坂を超えて海神の住む国へ行った山幸彦は、海神の娘である豊玉毘売と結婚します。
豊玉毘売は、美しい真珠に象徴される女神です。
天孫は国つ神である山神の娘と、天孫の子は同じく国つ神である海神の娘と婚姻関係を結ぶことにより、その系譜に葦原中国の海神の王たる資質が備えられていったことを暗示しているといわれます。