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和の伝統色ー黄系ー

2015/05/22

和の伝統色ー黄系ー

日本では古来から暮らしの中に様々な色合いを取り入れ、
四季の移ろいの中に美の心を生み出し、
独自の繊細な色の世界をめでる文化がありました。

そうした和の伝統色の多くは、
絵画や陶芸、文学などとして生活や文化の中に息づいています。

平安時代のかさね装束の配色の美しさや
武家社会の極彩色に満ちたきらびやかな彩、
山紫水明との調和を求めた風流、
侘び・寂びの世界等様々なものとして継承されています。

歴史の流れの中でつけられた和の色は、
風雅な名前も美しく、日本人の美の心が生み出した色です。

たとえば温かみのある玉蜀黍、オリーブ色に似ている黄海松茶、
乾いていない土壁のような生壁色、鮮やかな黄色である蒲公英など、
黄系の色だけでも数多くの和の伝統の色があります。

その他にも蒸栗色、雄黄、淡黄、承和色、蘭茶、青朽葉、菜の花色、
芥子色、黄海松茶、砥粉色、菜種油色、黄朽葉、鬱金色、鳥の子色など、
現代でも使われているものも含まれており、
日本の繊細な感覚が感じられます。