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京都 平安京 門について

2017/02/11

京都 平安京 門について

③平安京の中央には、都城南端の正門である(   )から大内裏へまっすぐ南北に通じる朱雀大路が敷設された。

1.羅城門
2.朱雀門
3.南大門
4.建春門

正解 1.羅城門

〜解説〜

平安京の南辺の正門は「羅城門」である。
平安京の南辺、九条大路の真ん中に強烈な存在感を見せつけて羅城門が建っていた。そこで、羅城門という言葉には「正門」「中央門」といった意味が込められているように思われるが、そうではなかった。
 中国では「羅城」とは古代都市を取り囲んでいた城壁のこと。都城の四方にめぐらせた外壁のことであって、「正門」「中央門」に相当する意味はない。中国の羅城には複数の門が開けられ、それぞれ固有の名が付けられていた。
 平安京では、事情が違った。東、北、西の三編は低く狭い簡単な土塁の上に竹か木を植えただけの構造だったらしい。外からの侵入は容易であり、崩れても修理、補強されなかったようだ。
 南辺の羅城だけは中国のそれと同様に強固に築かれ、中央には二重構造の門がつくられた。長安や洛陽の羅城の様子を知っている人は、これなら羅城門と呼ぶのがふさわしいと思ったことだろう。