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三々九度は武士が行っていた儀式?

2015/01/28

三々九度は武士が行っていた儀式?

三々九度は、今では結婚式の際に
新郎と新婦が結婚を誓い合うという意味合いで知られていますが、
古くその由来を遡ると、武士たちが行なっていた儀式へと行き着きます。

戦に出る前の大将は、出陣の際のこの儀式を行っていました。
出陣式が行われる際に、
大将が打ちあわびという
あわびの身をくりぬいて作ったつまみを食べます。

そして、三度酒を注ぐことで満たされた盃を、
三度口をつけることで飲み干します。

それが終わると勝ち栗を食べ、
もう一度同じ手順で酒を飲みます。

最後に昆布を食べて、また同じように酒を飲み干します。

この一連の儀式を、一献二献三献といいます。

これの意味することは、
それぞれの食べ物の名前にあやかった縁起です。

まずは敵を打ち、勝ち、よろこぶ、という意味合いを、
それぞれの食べ物に重ねているのです。

こうして戦いへ行く前の士気を高めるために行われていた儀式が、
今では三々九度として結婚式で行われるものへと受け継がれたのです。