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神社検定

2017/05/30

神社検定

江戸幕府4代将軍・家綱のときに神社や神職に対する基本方針「諸社禰宜神主法度(神社条目)」が出されます。この神社条目の特徴について以下のうち、間違っているものを選んでください。

1.中世以来、成立してきた神道説の影響を受けたためか、「神祇道」という言葉が用いられている
2.「伝奏」など特定神社が朝廷との間に持っていた関係を幕府は追認しなかった
3.大方の神職に対する吉田家の管轄を幕府が認めたものと言われている
4.朱印地、黒印地は神社の所有地ではなく、公領という扱いを明確にした

正解 2.「伝奏」など特定神社が朝廷との間に持っていた関係を幕府は追認しなかった

〜解説〜

伝奏とは、院政期に朝廷に成立した役職で、この場合には神社と朝廷との仲介役で、神社の祭祀や訴訟など全般を朝廷に取り次ぎました。対象が武家の場合は「武家伝奏」、社寺の場合は「社寺伝奏」といいます。神社ごとに特定の公家が務め、とくに神宮伝奏や加茂伝奏は、大臣や大納言などの公家が務めました。そして幕府は、従来、特定神社が朝廷との間に持っていた関係を追認しています。