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京都神社について

2017/02/23

京都神社について

①源氏物語「賢木」の巻の舞台となり、謡曲でも有名な縁結び・子宝安産の神として信仰されている神社はどこか。

1.藤森神社
2.野宮神社
3.平野神社
4.須賀神社

正解 2.野宮神社

〜解説〜

「源氏物語」の「賢木」の巻の舞台となり、縁結び、子宝安産の神として尊敬されている神社は野宮神社である。
 新しい天皇が即位すると、皇女が斎宮に任命され、野宮で精進潔斎を済ませてから伊勢の斎宮御所に赴任する。赴任の旅を「群行」といった。
 紫式部の『源氏物語・賢木』では、京都嵯峨の野宮が舞台となっている。六条御息所の娘が斎宮に任命され、野宮で精進潔斎の日々を送っている。母なる御息所は野宮で娘ととともに過ごしていて、どうやら、娘の斎宮とともに伊勢に行ってしまいそうな気配だ。それをやめさせようとして、光源氏が野宮を訪ねてゆくという筋である。謡曲『野宮』は『源氏物語・賢木』に取材して書かれたものだ。野宮は斎宮の精進潔斎が終われば廃されるが、旧跡に神社が建てられ、伊勢信仰の聖地となることもあった。嵯峨野々宮町の野宮神社と西院日照町に現存する野々宮神社のほか、嵯峨柳田町の斉明神社と嵯峨野にある宮野元町の斎宮神社も野宮の旧跡とされている。